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ミックスに輝きと存在感をプラスするサウンドエンハンサー Arturia『Bus EXCITER-104』

■ごきげんポイント

  • ハイとローをいっぺんに加工できて便利
  • ざっくりした設定がかえってやりやすい

■いまいちポイント

  • マスタリングに使うには色が強いんじゃないかなぁ

と Ability Pro の相性が悪いのか音でないので動画無しです。

他のだと音鳴るのになぁ…(設定してないからキャプチャー出来ないけど)

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どんなプラグイン?

『Bus EXCITER-104』は、ミキシングやマスタリングにおけるバス処理に適した・プラグインです。

新たに加わった”Bus”シリーズはバス処理そういう想いなんでしょうね。

エキサイターなので音の輪郭や高域のクリアさを引き出し、
楽曲全体の活気や明瞭さを強化します。

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どんなユーザーやジャンル、場面に適しているか

Bus EXCITER-104は、ポップスやEDM、ヒップホップ、ロックなど
どんなジャンルでも使えると思います。

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主なパラメーターの説明

Bus EXCITER-104は、低音域を強化する「Big Bass」モジュールと高音域を強化する「Exciter」モジュールを搭載した、オーディオ信号エンハンサーです。各モジュールと出力セクションには、サウンドを細かく調整するためのパラメーターが用意されています。

Big Bass モジュール

Drive: 入力信号を微調整し、適用されるレッション量に影響を与えます。隣接する赤いLEDがミックスまたはトラック内の最も大きな低音ピークに合わせてわずかに点滅するように設定するのが一般的です。

Frequency: ローパスーのカットオフ周波数を決定します。このカットオフ以下の周波数がBig Bass処理の影響を受けます。サブベース帯域より上で聞こえる程度に高く、かつExciterで処理するのに適した低中域や中域の周波数を捉えない程度に低く設定するのが良いでしょう。

Mix: 処理された信号を元の信号に戻す量を調整します。

Resonance: Big Bassのローパスフィルターのレゾナンスをコントロールします。カットオフ付近の周波数を強調し、ミックスの中で弱すぎる、または他の音に埋もれている低音周波数を際立たせることができます。

Polarity: 処理されたBig Bass信号の極性を、並列のドライ信号に対して反転させます。ミックスやトラックによっては、Big Bassの効果を高めることができます。

Saturation: 意図的にオーバードライブサウンドを作成するためのパラメーターです。ハードウェアのオペアンプ回路のドライブと同様に機能しますが、レベルが上がり、目的のオーバードライブがより容易に聞こえるようになります。

Mono: 低音域全体(Frequency設定以下)またはBig Bassエフェクトの結果のみをモノラルにまとめることができます。モノラルの低音周波数は、ミックスに安定感と堅牢さをもたらすことが多いため、クラブサウンドやビニールカッティングに役立ちます。

  • Off: モノラルにまとめられる周波数はありません。
  • Big Bass: Big Bass信号がモノラルにまとめられます。
  • All Bass: Big Bassのモノラル化に加えて、ステレオサイドがハイパス(ローカット)フィルターされ、すべての低音周波数が中央に配置されます。

Exciter モジュール

Harmonics: 信号に追加される倍音の量を、振幅と周波数の両方でコントロールします(値が高いほど倍音が高くなります)。最低設定でも信号に内容が追加されるため、最小値は0ではなく1.0です。

Frequency: ハイパスフィルターのカットオフ周波数を決定します。このカットオフ以上の周波数がExciter処理の影響を受けます。

Mix: 処理された信号を元の信号に戻す量を調整します。

Resonance: Exciterのハイパスフィルターのレゾナンスをコントロールします。特定の周波数帯域の明瞭さやディテールを強調したい場合に増加させます。

Slope: レクチファイアーの動作を、ハードウェアと同じハーフウェーブからフルウェーブに調整します(それぞれ50%から100%の値)。Slopeを50%以上にすると、モデル104ハードウェアの動作を超え、さらに多くの倍音が追加されます。

Stereo: ステレオ幅を調整します。値が0はモノラル、100%はデフォルト、200%はステレオスプレッドを誇張したものです。これは、Exciterモジュールから出力される信号の処理済み部分にのみ影響します。

Output セクション

Wet Mix: 処理された信号を元の信号に追加します。Big BassとExciterの両方のステージからの処理済みサウンドのレベルを調整します。

Level: Bus EXCITER-104の最終的な出力レベルを調整します。

Mix Lock: プリセットを変更してもWet Mix設定が同じに保たれます。処理量の不自然なジャンプを聞くことなく、さまざまなプリセットを試聴するのに役立ちます。

Output EQ: 処理済み信号と未処理信号の両方に影響を与える、+/- 12dBの範囲を持つハイシェルフとローシェルフで構成される出力です。各シェルフの周波数は、ローシェルフの場合はBig BassセクションのFrequencyと同じ、ハイシェルフの場合はExciterのFrequencyコントロールと同じです。

Visualizer

●リアルタイムの周波数コンテンツを示すアニメーション化されたスペクトラム表示です。

●薄い灰色のアウトラインは、処理前の入力信号を表しています。

●赤から紫に変化する色の線は、出力EQを含む、すべてのアクティブなプロセスの結果を一度に表しています。

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設定例

Bus EXCITER-104 の具体的な使い方と設定値例
Bus EXCITER-104は、様々な音源に対して明瞭さ、深み、存在感を加えることができるオーディオ信号エンハンサーです。ここでは、具体的な使い方と設定値の例を、いくつかの音源を例に挙げながらご紹介します。

ボーカル

ボーカルにBus EXCITER-104を使用する場合、主な目的は明瞭度と存在感を向上させることです。特に、高音域を強調することで、ボーカルをミックスの中で際立たせることができます。

設定例:

●Exciter モジュール:
  • Harmonics: 4-6
  • Frequency: 3kHz-5kHz
  • Mix: 40%-60%
  • Resonance: 2-4
  • Slope: 50%
  • Stereo: 100%
●Big Bass モジュール:

ボーカルの場合はオフにするか、わずかに使用

●Output:
  • Wet Mix: 50%-70%
  • Output EQ: 好みに合わせて微調整

解説:

●Exciterモジュールは、ボーカルに空気感と輝きを加えるために使用します。
●Frequencyを3kHz-5kHzに設定することで、子音の明瞭度を高めます。
●Resonanceを少し上げることで、特定の周波数帯域を強調し、より鮮明なサウンドにすることができます。
●Big Bassモジュールは、ボーカルにはあまり必要ありませんが、低音域に少しパンチを加えたい場合は、控えめに使用することができます。
●Output EQは、ボーカルの全体的なトーンバランスを整えるために使用します。

プリセット例:

●”Vocal Clarity”プリセット: 高音域を強調し、明瞭さを増すために設計されたプリセットです。

ドラム

ドラムにBus EXCITER-104を使用する場合、キック、スネア、ハイハットなど、個々のドラムの音を強調し、全体的なパンチとインパクトを高めることができます。

設定例:

●Exciter モジュール:

Harmonics: 6-8
Frequency: 6kHz-8kHz
Mix: 50%-70%
Resonance: 3-5
Slope: 70%-100% (スネアにフルウェーブを試すのも良いでしょう)
Stereo: 100%-150%

●Big Bass モジュール:

キックドラムの低音域を強調
Drive: 赤いLEDがキックに合わせて点滅する程度
Frequency: 80Hz-120Hz
Mix: 30%-50%
Resonance: 1-3

●Output:

Wet Mix: 60%-80%
Output EQ: 好みに合わせて微調整

解説:

●Exciterモジュールは、ハイハットやシンバルに空気感を加え、スネアのアタックを強調するために使用します。
●Big Bassモジュールは、キックドラムにパンチと深みを加えるために使用します。
●Output EQは、ドラム全体のトーンバランスを整え、必要であれば特定の周波数帯域をカットまたはブーストするために使用します。

プリセット例:


●”Full Drum Exciter” プリセット: キック、スネア、ハイハットのグルーヴに厚みを加えるために作られたプリセットです。このプリセットは、キックのトランジェントもきれいに引き出します。

ベース

ベースにBus EXCITER-104を使用する場合、低音域の明瞭度とパンチを向上させることができます。また、高音域を少し強調することで、ベースラインをミックスの中で際立たせることができます。

設定例:

●Exciter モジュール:

Harmonics: 2-4
Frequency: 2kHz-4kHz
Mix: 20%-40%
Resonance: 1-3
Slope: 50%
Stereo: 100%

●Big Bass モジュール:

Drive: 赤いLEDがベースのピークに合わせて点滅する程度
Frequency: 50Hz-80Hz
Mix: 40%-60%
Resonance: 0-2

●Output:

Wet Mix: 40%-60%
Output EQ: 好みに合わせて微調整

解説:

●Exciterモジュールは、ベースに少し輝きを加え、指板のトランジェントを強調するために使用します。
●Big Bassモジュールは、低音域にパンチと深みを加えるために使用します。
●Output EQは、ベース全体のトーンバランスを整えるために使用します。

プリセット例:

●”DI Bass Enhancer”プリセット: D.I.ベースに低音域と指板のトランジェントの両方に活力を加えます。

メタルギター

メタルギターにBus EXCITER-104を使用する場合、リフにアグレッションと厚みを加えることができます。中音域を強調することで、リフをよりパワフルにすることができます。

設定例:

●Exciter モジュール:

Harmonics: 7-9
Frequency: 1kHz-2kHz
Mix: 60%-80%
Resonance: 4-6
Slope: 50%-70%
Stereo: 100%

●Big Bass モジュール:

オフにするか、低音域をわずかに強調

●Output:

Wet Mix: 70%-90%
Output EQ: 好みに合わせて微調整

解説:

●Exciterモジュールは、中音域に焦点を当て、リフをより太く、アグレッシブにするために使用します。
●Big Bassモジュールは、必要であれば低音域を少し強調するために使用することができます。
●Output EQは、ギター全体のトーンバランスを整え、必要であれば高音域を少し抑えるために使用します。

プリセット例:

●”Metal Guitar”プリセット: ヘヴィメタルギターにコントロールされたアグレッションをもたらします。

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まとめ

Bus EXCITER-104は、非常に汎用性の高いプラグインであり、様々な音源に対して明瞭さ、深み、存在感を加えることができます。

簡単で使いやすいプラグインだと思いますよ!

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