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■ごきげんポイント
- 予想しなかった新しい感じの音が作れる
- あんがい使い方は分かりやすい
■いまいちポイント
- パラメータがアナログエミュではないので、初見で狙った音作りは無理
ユニークな感じですが、基本は一通り抑えたうえでの個性あるシンセだと思います。
Tracktion って、そもそも発想がユニークで、唯一無二なメーカーだと思うんですよね。
以前レビューしたこちらのサンプルベースシンセは、
サンプルをレイヤーに分割してから利用するというものでした。
そんなTracktionのフラッグシップシンセサイザー、
まず初めに、ものすごく使い道考えてるなぁ~
と思った素敵機能!
画像の波矢印をDAWのオーディオトラックにドラッグすると、
最後に演奏した音(フレーズ)をwavデータとして張り付けることができます!!
私いつもバウンスして利用しているので劇的に便利。
FLstudioやBitwigを利用していますが、パーツとしてwavが作りやすいという理由なので、
この機能はものすごくポイント高いです!
さて、MYTH の内容を見ていきたいと思います。
一番目を引く虹彩(IRIS)部分は後述することとし、
オシレーターなど馴染みがある部分から行きます。
オシレーターやFXはユニットを組み合わせるタイプで、自由度が高いです。
それぞれのユニットには以下のようなものがあります。
OSC1、2
FILTER
FX1、2
これらを組み合わせて音を作っていきます。
マニュアルからフローを抜粋します。
IRISの説明より先ですみません。
ちなみにIRISがなくても音出ます。
さてお次は、MYTHの特徴であるIRISを見ていきたいと思います。
虹彩(IRIS)のように見える部分にwavをドラッグ&ドロップすると、
wavデータが解析され、RE-SYNTHESIS(再合成)されます。
この辺の技術的なこととかは、正直よくわからないです。ごめんなさい。
とにかく、シグナルフローから見て取れるように、
IRISで再合成した波形を一般的なシンセのジェネレータ部分として発音するわけです。
また、IRISでは読み込んだ波形そのままではなく、
以下のような音色づくりができます。
上部はFM音源の要素だと思うので、下部だけ日本語にします。
- SAW:アナログ SAW 波発振器で作成されたかのようにオーディオを変換します
- STRING:オーディオを弦楽アンサンブルの物理学で作成されたかのように変換します
- BRASS:着信オーディオを金管楽器の物理学で作成されたかのように変換します
- SQ:入力オーディオを方形波 osc の出力であるかのように変換します
- SYNC:2 つのオシレーターが同期されるアナログ合成から派生したものです。ここでは、非線形合成エンジンが同様の効果を生み出します
- DIRT 入力からシックなノイズを作成します。それ自体で素晴らしいこともあれば、コムフィルターまたはモーダル フィルターのいずれかを刺激することもできます
- PURE:最も強い部分音のみが残るまで、部分音をスペクトル的に削除します
このような流れでの音作りを見ると、
MYTHは新しいタイプのシンセだなと思うのではないでしょうか。
各ノブへのLFO等のアサインは、ノブを選択した後、
右側のリストから割り振るようになっています。
最後にプリセット画面です。
ちゃんとジャンル分けされています。
ただ、プリセットを一部聞いた限りでは、往年の名機ドンズバ!
みたいなサウンドはないように思います。
その代わり、音のイメージが名前からできるのかは疑問ですが、
700種類?のオリジナルな音色が用意されている感じです。
総じて、次世代というか、独創的なシンセだと思います。
王道シンセ(SERUMやAvenger等)、エミュレートもの(u-heやAruturia、Korg等)
とは一味違った音色は、楽曲の幅を広げそうです。
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