初めにお伝えしておきます。
これからレビューする、Plugin Boutique で取り扱っている製品は、
スタンドアロンです。
同社の作曲支援プラグインは以下になりますので、
お気を付けください。
ほんに分かり憎いですよね。
Orb Composer Pro S 1.5O の購入はこちら
■ごきげんポイント
- 画面が見やすくまとまっている
- アレンジの時短に向いている
- 作曲のアイデア出しにも使える
- 初心者でも遊んで楽しい
- 日本人向きな曲構成にも対応できる
■いまいちポイント
- オーディオファイルが扱えない
- 理解して使うには、多少音楽用語や理論の知識が必要
作曲支援ソフトはループを作成するものや、
曲に近い形まで作ってくれるものとありますが、
これはかなり曲に近い形で提案してくれます。
ほぼ完全に曲まで作ってくれるやつなら、
Music Maker ってのもありますが、
これはWavのループファイルを自動で並べてくれるタイプで、
少し違います。
Orb Composer Pro S は MIDI ファイルを自動で並べてくれる感じ。
使ったことないのであってるか分かりませんが、
Band in a Box の方が近いかもです。
Plugin Boutique Scaler 2 は基本コードの提案だし、
その他はリズムパターンとかなので、
これともちょっと違うかなと思います。
また、MIDI で リズムやフレーズまで提案してくれるアプリは、
W.A.Production の InstaComposer かと思いますが、
Orb Composer Pro Sの方がパートや構成もあるので、
もっと楽曲っぽく提案してくれます。
作曲支援をしてくれるプラグインのレビューは、
こちらのリンクにまとめています。
立ち上げると、ジャンル選択画面が出ました。
へぇ~、結構クラシックより?
劇伴なんかを想定しているんですかね??
真偽は分かりません。
ごめんなさい。
で、ジャンルを選んで Apply すると、
タイムラインに楽器が配置されます。
そのあと、曲の構成部位をドラッグすると…
曲が生成されます!
って、超簡単じゃんこれ。
しかも、ここから好きにいろいろカスタマイズできそうですね。
Chords の行をダブルクリックすると、
コードが変更できます。
Block type をクリックすると、
曲内の展開というか、役割(カデンツ)が設定できるみたいです。
楽器名をダブルクリックすると、
想像通り楽器選択ができました。
VSTi も利用できるんですね。
エフェクトもここで設定するみたいです。
Orb Composer Pro S だけで概ね作曲できる気がしますねぇ。
画像右の三本線マークと鍵盤は、
自動生成の詳細設定と、
MIDI編集ウィンドウを開きます。
左側のブラウザでは、画像のようなコードをはじめ、
音源の選択なんかもできるようになってます。
ここまで、実はマニュアル見ないで触っているので、
DAWを使ってある程度作曲などをしていると、
おそらく基本的な部分は使えるのではないでしょうか。
その他、メロディをインポートすると、
伴奏を自動生成する機能もあるようです。
同じメロをインポートすると、基本同じ結果の伴奏になるよ、
と注意書きがありましたが、自分的には妥当かなと思います。
ちょっと残念なのは、オーディオファイルからの生成ができないことでしょうか。
(オーディオファイル自体内部で開けないようです)
これは他のツールと併用すれば補えるかもしれませんが、
単一ソフトで完結したらなお嬉しかったです。
以上が初見ではありますが、
Orb Composer Pro S 1.5O を触った感想になります。
メーカーも自動作曲ソフトではなく、
「作曲支援ソフト」と言っているように、
これ一つで作曲は完結しません。
ただ、アレンジの時短によって、作曲に注力できるとか、
アイデア出しに役立つなど、メリットも大きいかなと思います。
定価は6万円もしますが、6千円くらいまで値下がりすることもありますし、
セール自体は年2回くらいあるので、気になったら試してみてはいかがでしょうか。
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