今回”餅憑きしらこ“さんの『テレキャスタービーボーイ』歌ってみた、
Mixさせていただきました。
イラスト可愛い!
めっさ可愛い!!
ご依頼いただいた時テンション上がりました~w
いただいた歌声も、
かっこいいところと可愛いところで構成されていて、
とても楽しくMixさせていただきました。
しらこさんがご自身のYouTubeで、
イラストのレイヤーとか紹介していたので、
まねっこしてトラック分解してみようと思いますw
Mixとかわかんない、とおっしゃる歌い手さんにも、
「Mix師って、こんなツール使ってんだー」
とみていただけたらと思います。
作業録画したら需要ありますかね?
動画編集できないので、妄想だけですがw
トラック構成
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それでは、いってみましょう。
トラック構成は
- カラオケ=offvocal
- メインVo=メインの歌メロ
- ハモリ1=全体的に使ってる3度上のハモリ
- ハモリ2=サビの厚さを出すために使った3度下のハモリ
- ハモリ3、4=ラスト「パルラルラ」のピンポン(左右交互に聞こえるやつ)用トラック
- ハモリ5=Aメロのハモリディレイ(やまびこ)作成用
- ハモリ6=サビのところで使っているオクターブ上のハモリ
- サブVo=Aメロの「チャカチャン」等の合いの手
という感じです。
Bus類はまとめ用で、
普段はハモリ全体に使うプラグインなど入れるのですが、
今回はボリューム調整しか使いませんでした。
理由はありません。
必要感じず、結局使わなかった感じです。
OutPutはマスタートラック。
全部の音を取りまとめた最終出口ですね。
使用プラグイン
プラグインをざっと舐めると、
- TrackSpacer=カラオケと歌声のかぶり回避。使うとボーカル聞こえやすくなる
- Black Box Analog Design HG-2MS=MS処理。カラオケの真ん中の音量下げてボーカルを聞こえやすくする
- Melodyne=ピッチ/リズム補正、コーラス生成ツール
- Nectar=AI搭載ボーカル処理ツール。中身はEQ2段とコンプを使用
- bx_opto=光学式コンプ。やんわり音を太くしてくれる便利コンプ
- Pro-Q3=EQ。使用期限ありのデモ版w
- Pulsar1178=FET式コンプ。ボーカルをガツンと強つよにしてくれるコンプ
- FutzBox=ラジオボイスにするやつ
- bx_stereomaker=モノラル音声を一発でステレオにするやつ。ハモリの広がりづくり
- FilterFreak=フィルタ。いろいろできるのだが今回はAメロのハモリのしっとりふんわり作るのに利用
- Repeater=ディレイ。Aメロのやまびこ作成
- PureExpV3=エキサイタ。ディレイの伸びすぎカット用。エキサイタは小さな音を消すノイズゲートの親戚
- bx_refinement=キンキン高い音をやわらげる装置。オクターブ上のハモリで行き過ぎた時の中和剤
- Decimort2=ビットクラッシャー。合いの手がメインVoと声質似過ぎて聞き取りずらかったので、汚してやる用
- ValhallaFreqEcho=エコー、ディレイ。歌声はべただと違和感あるので自然にするため
- LX480=リバーブ。今回は歌い手さん自身の空間というか響きを作るイメージ(説明難しいので曖昧)
- ValhallaVintageVerb=リバーブ。多くの人がイメージするリバーブで小さなホール(だいたい学校の体育館くらい)をイメージ
- VirtualTapeMachines=テープシミュレーター。業務用オープンリールテープで録音した感じを出す。とりあえず挿すと全体がまとまりやすい
- Ozone=マスタリングのいろいろパックツール。中身はEQ、コンプ、マキシマイザを使用。配信用に最後のバランス調整
という感じです。
長々なリストをお読みいただきお疲れさまでした。
ちょっと面白そうなツールをピックアップして、
ご紹介したいと思います。
TrackSpacer
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これ、レビュー(?)書いているのでざっくりと。
歌声と同じ高さのカラオケボリュームを、
自動的にちょっとだけ下げてくれます。
ボーカルのボリュームが変わると、
それに追従もします。
歌みたMixの場合、とりあえず挿しますw
Black Box Analog Design HG-2MS
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M/S処理というの、
一般的ではないかもなので簡単に。
ミッド(中央)とサイド(横わき)の音量などを
別々に調整できるツールです。
この製品以外にもいろいろあるのですが、
これは、ミッドとサイドの音色を調整できるのでお気にいりです。
ボーカルのある中央をちょっと音量下げ、
音を柔らかく。
両側のカラオケを大きく、
ガッツある感じにしたりできます。
FutzBox
これは他の回でも登場した人気者ですw
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Bメロで使ってるんですが、
ラジオの音色でなく、
「携帯電話のスピーカーを通した音」
を使ってますw
Decimort2
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見た目1900年代のオーディオ機器みたいでかっこよくないですか?
シンセサイザーなどに使うと、
レトロゲーム機みたいな音が作れます。
歌声に使うと、ちょっと”ざらっ”としたロボみたいな感じにできたり。
今回は生成したハモリで声に違いを付けるために使いました。
VirtualTapeMachines
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画像を見ると「テープシミュレーター」がどんなイメージかわかると思いますw
最近私のはまってるツールです。
業務用のオープンリールやカセットテープを
シミュレーションしているものもあります。
何がどんなマジックかわかりませんが、
使うとなんかしっくりくる感じに変化することが多いんです。
むすびに
長々書きましたが、いかがでしたでしょうか。
こういうおもちゃの話が好きなのは、
男の子だからですかねw
「素敵な歌になればなんだっていい」
と言われればそこまでですが、
Mixの使う道具の一部としてご紹介しましたw
ヲタクの楽しみと思って温かく許してくださいませ。