テレビを買い替えたいけどどれにしよう。
やることたくさんあるけどどれから手を付けたらいいの?
そんな困った場面に知っていると便利な手法をご紹介します。
『悩んで決まらないとき、ズバッと決められるようになる』
夢のような手法です。
今回は「テレビの買い替え」とを例に、
実際に手順を踏んで説明していきますね。
記入用のシートを用意する
シートと書いたのは、
今どき紙じゃないよねということでそうしました。
ここでもExcelのスクリーンショットで進めますね。
決めたいことを書く(必ず!!)
次に、決めたいことを左上に必ず書きます。
これを抜かしてはダメです。
この手法で躓く人は、ほぼここで手順を飛ばします。
以降の作業で悩んだ時にここをよりどころにするので、
必ず書くようにしてください。
検討ポイント、気になってることなど何でも書きだす
比較検討しているところ、
気になっているところなど書き出します。
この時、深く考えず思いついたことはどんどんあげましょう。
また、思いつかなくなったらそれまでで大丈夫です。
思いついたら書き足せばよいのです。
マスト条件を抜き出す
ここが一つ目のテクニックです。
上で書き出したもの(以下、条件)の中で、
自分の気持ちや思い入れでは「変えられない」ものを選び出します。
下図に注釈入りで抜き出しを行ったので見てください。
私は「マスト条件」と呼んでいますが、
これは「クリアしなくてはならない条件」です。
これを明確にすることで、
この後比較する製品のふるい分けを行います。
一次予選みたいなものですね。
その他の条件に点数(重み)をつける
テクニック2つ目。
条件の重要度(優先度)に点数(重み)をつけます。
点数は0点~5点の6段階ぐらいが適当かと思いますが、
条件の数によって、11段階(0~10点)などカスタマイズしてください。
このとき、まず初めに一番重要度が高いものに5点(最高点)を付けてください。
そして、5点は1つだけです。
あとは5点の条件に比べて何点くらいの重みがあるか、
感覚でいいので点数を入れましょう。
もしも、その中に「この条件を満たしてないのは選外だな」
と思う項目があったら『マスト条件』に移動しましょう。
下図はイメージしやすいよう条件の記載を少し書き換えています。
価格の重要度が低いのは、
マスト条件の予算内であれば、4点を優先したいから。
HDMIもマスト条件を満たしていればひとまず問題なしです。
その他は”あったらいいな”くらいなので図のような配点です。
候補を記入する
自分の気になっていたもの、
改めて調べたものを記入します。
大体3案くらいがちょうどいいですが、
迷っているものすべて入れても大丈夫です。
候補ごとに点数をつける
最後のテクニックです。
「その他の条件に点数(重み)をつける」と同様、
0点~5点の点数を付けます。
今回も、最優秀のものに5点です。
ただ、今回は5点が1つとは限りません。
価格が同価格だった場合、どちらも5点です。
点数の右側には、条件の点数を掛けたものも記入しましょう。
点数を足し合わせ、その点数を参考に決心する
前項の得点を見ると、
僅差ですが小さいテレビのほうが要望を満たしているようですね。
もちろん、機械的に点数の高かったものを選ぶ必要はありません。
大切なのは以下の5つのプロセスを経ることだと思います。
- 決めたいことを書いて、明確にしておくこと
- 条件を書き出すことで、自分の真の要望を明らかにすること
- 条件に重みを付けて、何を優先するのか明らかにすること
- 案毎、条件ごとに点数をつけることで、各案の強み弱みを客観的にすること
- 以上を整理して検討した結果、決めたものに後悔しない決心をすること
結果的に、私は小さいほうのテレビを購入することにしました。
一番重要視した画質が劣るので、大きいほうにしたいのですが、
録画機能がないため、別途レコーダーを購入すると予算オーバーになります。
手段はどうであれ、録画ができないのであれば結果困るので、
今回はあきらめて、手の届くところで妥協したいと思います。
ここに注意!
ご紹介した手法はとても強力ですが、
2つ注意点があります。
完璧を求めない
最初の書き出しや点数づけで、
完璧を求めて悩んでしまわないようにしましょう。
悩んで決められないから使うツールです。
手が止まってしまったら一呼吸おいて、
ツールを使うことが目的になっていないか気を付けてください。
ここで捕捉させてもらうと、
条件がうまく並べられないときは、
同じ物差しで比べられないことで悩んでいるときです。
いっそその「条件」を「候補」にいれて、
どちらの条件を優先させるか決めてもいいと思います。
ツールは友達の意見くらいの気持ちで
ツールで出た点数の結果は、
あくまで判断の材料の一つです。
この手法の目的は
- ぐちゃぐちゃになった考えを整理する
- 見落としていたことを救う
- 自分の中の優先度を明確にする
ことにあります。
点数を出した後に気が付くこともあるので、
「ねぇ、ねぇ、どれがいいかなぁ?」
と友達の意見を聞くくらいの気楽さで、
点数を受け取ればよいと思います。
むすびに
今回はお買い物で何買うか決めるパターンでやりました。
どうでしょう、最後の「小さいテレビを購入する決心」まで来ると、
この手法の便利さが分かっていただけるのかなと思います。
「決める」作業のたいていはこの手法が有効です。
多量のタスクの優先度を決めるのも、
「決める」作業なのでこの手法が使えます。
それについては別に記事にしたいと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。
少しでもあなたの参考になればいいなと思います。