DTMのレコーディングにおいて、音量・音圧のコントロール、
過入力への配慮は最大の課題といっても過言ではないと思います。
ベーシストにとっても同様で、
加えてライブでも用いるエフェクターでも調整できるので、
どの段階でダイナミクスをコントロールするか、
とても悩ましいと思います。
そこで、ダイナミクスコントロールをどの段階でかけるのが効果的か実験しました!!
もちろん使用するツールも違いますが、
それも含めて「いつ、何を使って音量(音圧)をコントロールするか」
を検証したいと思います。
手持ちのツールでなるべく同じ環境になるよう考えました。
1回の演奏をパラレルに録音しての比較なので、
きっと参考になるのではと思います。
比較環境
まずは今回使用した機材等です。
環境的機材
- カナレ(楽器-DI 間)
- モンスターケーブル(DI-AIF、DI-エフェクター-AIF 間)
- Radiar J48(DI)
- ALESIS iO DOCK(AIF(オーディオ インターフェイス))
- Cubasis 3(主にMTRとして)
- Ability 3.0(プラグイン通すためとトリムとかのため)
音声データはすべて.wav形式で、DropBox経由で行っています。
比較ツール
- Zoom Multi Stomp(Comp)
- Bias Fx 2 iOS App版(Compプラグイン)
- Bass Rider(レベル・オートメーションプラグイン)
サウンド比較
では、比較していきましょう。
生音
ドライの音です。
DIのXLRからAIFに刺したものです。
掛け録り(Zoom Multi Stomp)
これだけDIのTHRUからパラ出しして、
Multi Stompを通してAIFに刺しています。
録音後に掛ける(Bias Fx 2)
最初のドライデータに後からコンプをかけています。
録音後に掛ける(WAVES Bass Rider)
これも最初のドライ音に後から音量調節のプラグインをかけています。
むすびに
100%つぶしてはいませんが、
どれも結構きつめにコンプかけてます。
結果として、使うツールで音の好みはあると思いますが、
(予想通り?)どれも平均化できていると思いました。
ぶっちゃけると、好みによりけりでどれも大差ない感じです。
個人的好みは「Bass Rider」ですかね。
一番生音に近い波形かと思います。
そもそもドライ音が好きな私にとっては、
音質変化が少ないこれが一番好みでした。
本当に、好みの話ですよ。
ベースにエフェクタ掛け録りの方は少ないかもしれませんが、
他の楽器でも似た結果になると思います。
どこの段階でダイナミクスの調整をするのか、
少しでも参考になれば幸いです。