
2012年にリリースされた
iPad用DAWアプリ『Cubasis 2』が
2019年12月にメジャーアップデートし
『Cubasis 3』になりました。
今回は『Cubasis 3』について、
『Cubasis 2』と比較しながら見ていきたいと思います。
Cubasis 3.2で追加された『Waves Tune Real-Time』については、
↓にわかりやすい動画をリンクさせていただいてます。
Cubasis とは

Cubasis は iPhone そして iPad 用に特別にデザインされたモバイル DAW です。
steinberg Cubasis サイトより
Cubasisは iOS 上で動作するDAWの中で、
非常に扱いやすい製品だと思います。
Cubasis の良いところ
私がCubasisっていいよ!
と思う点を簡単にまとめます。
親しみのある分かりやすい画面

UI(ユーザインタフェース)がなじみ深いです。
「Auria Pro」、「FL Studio」は
インストールしたけど操作方法がなじめなくて
放置しています…
Auria Pro FL Studio Mobile GarageBand Gadget 2 ZenBeats iMPC Pro 2
オーディオ/MIDI のバランスがいい
「GarageBand」はMIDIデータの書き出しができません。
すごく使いやすいアプリなんですが、
せっかく打ち込んだMIDIデータを、
Windows上のDAWで開くことはできないんですよ。
Cubasis はMIDI入力は PCライク、
オーディオもAIF(オーディオインターフェース)つないで、
録音ボタン押すだけなんでらくちんです。
ちょっと消去法な感じかもですが、
以上の理由で『Cubasis』を使うに至っています。
Cubasis 新旧比較
ここからは「Cubasis 2」と『Cubasis 3』を比較して、
よくなった部分、となぜか悪くなった部分
を比較していきたいと思います。


Cubasis 2 から改良されたと思う部分
ここは変わったよ。
いいねこれっ!
という点です。
一番大きいのは、iPhoneでも動くようになった
アプリにとっては革命的変化ですよね!!
ただ、使ってみると、iPhoneの画面は小さくて、
ガリガリやるにはつらいです。
また、データ授受は手動です。
Drop boxなりを使って、
ファイルをエクスポート・インポートします。
画面の狭さ、データ授受の形式共に
Zenbeatsも同じでしたね。
(Zenbeatsのインプレはこちら)
iPhone/iPad 両使いでのストレスを感じにくいのは、
「GaregeBand」だと思います。
それでも、iPad持ってないときに、
思いついたフレーズをMIDIでメモるには
『Cubasis 3』もいいと思います。


AUのバグが改善された
「Cubasis 2」ではバグと思われる部分があり、
AU(Audeo Units)のリアルタイム入力が使い物になりませんでした。
具体的には、入力設定を選んでないトラックも
なぜかMIDI情報を受け取り、
レコーディングや発音してしまうというものです。
『Cubasis 3』では、この部分は解消されています。

(ver.3.2追加)Waves製有料プラグインが追加された
似顔絵島の村長さんが配信されている動画です。
ピッチ補正プラグインなのですが、
なかなかに強力です。
楽器の補正もできるのか、今度確認はしたいと思います。
Cubasis 2 からデグレードしたと思う部分
まぢ?
ちょっと、いけてないんだけど…
という部分です。
IAA対応アプリの動作が不安定(ver.3.2未検証)
Inter Audio App(IAA VSTとかAUみたいの)
で接続した外部音源の動作がどうも不安定です。
AUは大丈夫なのですが、
IAAは落ちたり、上がらなかったり、
繋がっているのに音が出ないものもありました。
Apple Pencilの反応が微妙…(ver.3.2で多少改善)
感度がいいというか、悪いというか、
表現は人それぞれとして、
「Cubasis 2」の間隔で『Cubasis 3』を使うと、
すごくイライラします。
ノートを入力するとき、
8分音符を続けて入れるのに必要な画面間隔です。
大分違うのがわかると思います。


要望
データ同期ができたらいいですね。
とても楽になると思います。
あと、一番の要望は
「iPhoneをコントロールサーフェスのように使えるようにする」
これ、超やって欲しい。
iPadとiPhoneだけ持ちいて、
かなり自宅と同じ感覚で作業できるようになるなと思います。

むすびに
これからDAWを使おうという方には、
ちょっと不親切な記事ですね。
すみません。
「Cubasis 2」をお使いの方で、
乗り換えようと考えているならば、
ちょっと参考になり、
そして購入に悩むと思いますw
正直、どうしてもな理由がなければ、
当面「Cubasis 2」いいのではないかと思います。
大きな不具合はなくなってきたと思います。
(慣れただけかもしれませんが)
今後のアップデート + セールを狙っての購入をおすすめします。