2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大が話題になっています。
このタイミングで不謹慎に思う方もいるかもしれないですが、
このタイミングだからこそ、
関心を持ってみてもいいかなと思うので
ご紹介させてください。
Plague Inc. -伝染病株式会社-とは
全世界を感染させろ!
あなたの作った病原体が「患者第 1 号」に感染した。
死に至る伝染病を人類の抵抗に適応、
進化させ人類の歴史に幕を閉じろ!「Plague Inc. – 伝染病株式会社」は
App Store
高度な戦略と怖いくらいにリアルなシミュレーションを
ユニークに組み合わせたゲームです。
『Plague Inc.』でプレイヤーは、
病原体を作り出し、遺伝子強化などをしながら、
世界を滅亡させることを目指します。
このゲームは、英国のジェームズ・ヴォーン氏デザイン、
Ndemic Creations社により2012年に公開されました。
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ウィルスを世界中に拡散させろ!
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動物感染を強くするのか、空気感染しやすくするのかなど
特性を変化させたりと、ワクチン開発から逃れながら、
虎視眈々と全人類への感染を果たします。
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ここで面白いのは、
私たちはゲームに勝利するために考えた
ウィルスの特性を裏返すことで、
現実ではウィルスの感染を予防するヒントになることです!!
ゲームからイメージする現実性
『Plague Inc.』はあくまでゲームですが、
伝染病の感染モデルをリアルに表現しており、
その内容はアメリカ疾病予防管理センター(CDC)にも高く評価されました。
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また、ゲームの難易度でも教訓になるのが、
「Easy:誰も手を洗わない、研究医達が働かない、病気の人々はハグされる」
「Normal:67.3%の人々が手を洗う、研究医達が週3日働く、病気の人々は無視される」
と、(表現はさておき)衛生面や危機管理に
どれくらい取り組んでいるかの指標によって、
病気がどれくらい感染しやすいかをリアルに体験できます。
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私も今回のことで『Plague inc.』を思い出しましたが、
「笑っちゃいけないけど、テレビ見てたら『Plague Inc.』かと思った」
という投稿もあるようです。
開発会社の苦慮
開発元である英国のNdemic Creationsが
予想外の影響に見舞われているそうです。
調査会社のApp Annieによると、
中国では1月21日に、米国では1月23日に、
それぞれiPhoneアプリとしてダウンロード数1位になっています。
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そのため、「プレイヤーの数が非常に多い」という理由で
ウェブサイトを一時的にオフラインにしたそうです。
また、『Plague Inc.』はあくまでゲームであり、
新型コロナウイルスの感染拡大から身を守るうえで
アプリを参考にせず、それぞれの地域や国際的な保健機関から
情報を直に入手するよう声明を出しているのことでした。
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むすびに
このゲームは、2014年に西アフリカで流行したエボラ出血熱、
2015年に熱帯地域で広まったジカ熱の際にも注目を浴びました。
また、学校の授業や大学の講義で、
菌の伝染のシミュレーションはもちろん、
経済効果の波及イメージとしても利用されていると
Ndemicは言っています。
※ヴォーン氏は英国の経営コンサルタントを仕事にしている
ゲームと言っても侮るなかれですね。
直接、新型コロナウィルスの予防に役立つものではありませんが、
こんな機会もなかなかないので、家にいながら、
世界に広がっていくうぃるのの動きを考えてみるのはどうでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。