これまでの記事で、ベース本体からアンプ
またはDIまでの流れは書かせてもらいました。
で、多分興味津々だと思われる、
「エフェクター」の話をしようと思うのですが、
- ベースエフェクターって、どんなのあるの?
- そのエフェクター使うと、どんな音になるの?
という素朴な疑問がわくと思うんですよ。
なので、エフェクターを細かく見ていく前に、
その前提となる基礎知識について、
「大まかに、簡単に、わかりやすく」
今日は書いて行きたいと思います。
そもそもエフェクターとはなんぞ?
英語のエフェクト (effect) を直訳すると、
「効果」「影響」「結果」という意味があります。
楽器に使うエフェクターという言葉は、
ベースの生音に対して、なんらかの加工を
加えるという意味で使うんですね。
では、なんで加工する必要があるの?
という話になるのですが、もともとは
「へたれた音をごまかすため」といえます。
たくさんの録音機器を通過して、ノイズだらけに
なってしまった音を原音のようにふくよかにする。
狭いレコーディングルームで録音した音を
大きなコンサートホールでの演奏のように響かせる。
そんな風に「音をごまかす」ための機材が、
もともとの「エフェクター」の仕事だったのです。
エフェクターにはどんな種類があるの?
枠にとらわれないエフェクターもありますが、
私は大きく6つの種類に分類しています。
- ダイナミクス系
- フィルタ系
- 歪み系
- モジュレーション系
- 空間系
- シミュレータ系
です。
すでによくわからん。
と感じるかもしれませんが、そんなんあるんだ~
的に眺めていただければいいと思います。
それでは、次から、これらをもう少し詳しく
説明していきますね。
ダイナミクス系
主に音量を整えるお助けエフェクターです。
小さく弾いた音と大きく弾いた音の音量に
大きな差があって、基準をどちらかに合わせると
もう一方が小さすぎたり大きすぎたりする差を
埋めてくれます。
これに分類されるのは
といったエフェクターになります。
コンプレッサーについてはこちらの記事も
ご参考にどうぞ。
フィルタ系
こちらも元々は音を整えるお助けエフェクターですが、
その効果から、大きく音色を変えるエフェクターも登場します。
- ノイズゲート
- イコライザ
- ワウワウ
余計な周波数帯の音量を下げることにより
音を聞き取りやすくするのがイコライザ。
耳障りな音を消音するのがノイズゲートです。
イコライザについてはこちらにまとめています。
ワウワウは、フットペダルや一定リズムで
イコライザの値をがっさり変化させ、
個性的な音を出すエフェクターになります。
その音が”ワウワウ”と聞こえることから、
この名前が付いたんですね。
歪み系
ギターなどで”ギャイーン”という音に変えているのが
この歪み系エフェクターの効果です。
もともとは真空管にでかい音を突っ込んで、
音が歪んでしまった音なのですが、それが
思いのほかカッコよかったので、広く普及しました。
歪み系のエフェクターは以下のようなものがあります。
- クランチ
- オーバードライブ
- ディストーション
- ファズ
実は仕組み的にはこれらに大きな違いがありません。
下に行くほど歪みが大きくなるのですが、
「これくらいの歪みはオーバードライブで、
こっからはディストーション」
みたいな明確な線引きはないんです。
製品に「ファズ」とか「ディストーション」
何て名前が付いているので、
「これがディストーションかぁ」くらいの認識で正解です。
歪み系のエフェクターについては、
ひとまずこちらをご覧ください。
モジュレーション系
厳密な定義をするととても広い意味になるのですが、
ベーシストの間で会話するときは、
以下のものを指す場合が多いです。
- トレモロ
- オートパン
- フェイザー
- フランジャー
- コーラス
音って空気の振動で波なんです~
ということをなんとなく聞いたことがあるかと思います。
この音の波を機械的にずらして、音を揺らして変化させる…
というのがモジュレーション系の仕組みなのですが…
ムズイ!! w
すみません、簡潔にとか無理ゲーチャレンジになるので
割愛させていただきます(てへぺろ)
どのエフェクターも独特で個性的な音作りができる
エフェクターですよ。
ということで勘弁してください。
空間系
先に言った「狭いスタジオをコンサートホールの
ような音にする」魔法のエフェクターがこれになります。
- ディレイ
- エコー
- リバーブ
エコーは”やまびこ”のことです。
ディレイはすごい細かいやまびこのことなんですが、
“泣き龍”をご存知でしたらあんな感じです。
リバーブはreverberation(リバーブレーション)のことで、
訳は「残響」です。
つまり、鳴らしている音をまるでコンサートホールで
演奏しているように響かせたり、リハーサルスタジオで
弾いているような響きにしたりする装置になります。
シミュレータ系
主に”アンプシミュレーター”のことを指す場合が多いです。
どこどこ社のこの型番のアンプに似た音が出ますよ~
みたいなエフェクターのことですね。
プリアンプもここに入れてもいいかもしれません。
プリアンプはこちらでも書かせてもらってます。
アンプシミュレータだけ取り上げましたが、
“キャビネットシミュレータ”なんてのもありますよ。
接続順序
たくさんエフェクターを紹介しましたが、
実際これを使うとなったとき、どの順番で
接続したらいいか悩むと思いますので、
少しふれておきます。
極論を言うと、接続順序に決まりはありません。
といわれると困りますよね。
そうはいっても、だいたいのお約束はあります。
それは、今回紹介した順です。
ひとまずその順序で接続してみて、
音を作ってみてください。
もちろん好きなアーティストと同じ順序に
するのもいいと思います。
むすびに
このほかにもベースシンセサイザーとか、
ピッチシフター、ハーモナイザーなどあります。
また、上記のエフェクターを一台に収めた
マルチエフェクターというものもありますが、
それはこちらの別記事にさせていただきます。
ざっくりですが、「こんなにあるんだ、ふーん」
みたいな感じ、持っていただけましたか?
この続きで、次回以降はもう少し掘り下げて、
おすすめ機種なども併せてご紹介できたらと思っています。
あぁ、機材の話し楽しい。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ギターエフェクターについて書かれている記事ですが、
こちら、詳しくて参考になるのでリンク張らせていただきます。
購入優先度は私と全然違います。念のためw