ベーシストにとって、音の最終出口(の一つ)
になるアンプ。
今回は、そのアンプの種類などについて
まとめてみたいと思います。
アンプは楽器から出た音が最終的に
発音される重要な機材です。
メーカーによって音やツマミの数・種類が違い、
使い方に悩んでいる方もいるのではないしょうか。
今回はベースアンプの種類や使い方について書いていきます。
アンプって?
まず、アンプとはどういう言葉ですが、
これは「amplifire(アンプリファイア)」という
英単語の略です。
この単語には「増幅」という意味があります。
つまり、楽器から来た信号を増幅するってことです。
これに加え、以前取り上げたイコライザーの機能で
音質・音量を調整し、最終的に音として再生する
スピーカー機能を備えたものを総称してアンプと
呼んでいます。
ちなみに音量を調整したり音質をコントロールするなど
音を整える役割を担う部分をプリアンプ、
プリアンプで整えられた音を増幅する役割を担う部分を
パワーアンプと呼びます。
ベースアンプの種類
ベースアンプは大まかに2つの目線で、それぞれ2種類の
計4種類があります。
形状の違い
ベースアンプは大きく分けて、スピーカーとプリアンプが
別れた「セパレート・タイプ」、スピーカーとプリアンプが
一体となった「コンボアンプ」の2種類です。
セパレート(スタック)タイプ
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リハーサルスタジオやライブハウスに置いてあるタイプです。
大型なものが多く、アンプヘッドとキャビネットと
呼ばれる部分に分かれています。
アンプヘッドの中には、プリアンプとパワーアンプの
2つの機能が入っています。
キャビネットはいわゆるスピーカー部分で、
楽器から送られてきた信号を音として再生する役割です。
スタックタイプのメリットとしては、
- ヘッド部分・キャビネット部分をそれぞれ好みで選んで組み合わせることができる
- それぞれ独立してメンテナンスできる
一方デメリットは、
- 重いので移動は困難
- 後述のコンボタイプと比べると高価
などが挙げられます。
コンボ・タイプ
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アンプヘッドとキャビネット部分が一体化されたのが
コンボ・タイプです。
家でも鳴らせる小型のものから、セパレートタイプに匹敵する
ような大きなものまで、様々な大きさのものがあります。
メリットとしては、一体化されていることによる、
扱い・運搬など総合的な取り回しのよさが挙げられ流でしょう。
これからベースアンプを手にいれるという人は
小型のコンボアンプを手にいれると良いと思います。
電気信号の増幅方法の違い
真空管を用いたアンプを「チューブ・アンプ」、
トランジスタを用いたアンプを「ソリッドステート・アンプ」
と言い、それぞれ特徴が異なります。
構造とか、仕組みなど、電気的な専門知識はないので、
利用者サイドで軽くですみません。
チューブ・アンプ
電気信号が真空管により増幅され、太く暖かい音色が特徴です。
プリアンプとパワーアンプともに真空管を用いたものを
フルチューブアンプ、プリアンプのみに真空管を用いたものを
プリチューブアンプと呼びます。
個人で所有する場合に気をつけたいのは、
真空管はデリケートな扱いが必要で、寿命があるため
交換が必要になってきます。
ソリッドステート・アンプ
電気信号がトランジスタにより増幅されます。
硬めのクリアなサウンドが特徴です。
トランジスタには基本的には寿命がなく、真空管に比べ
メンテナンス等の手間は少なくなります。
ベースアンプの使い方/セッティング方法
アンプには、ボリュームなど様々なツマミが付いています。
これらはアンプのメーカーなどにより表記や使い方が
変わるのですが、以前記事にしたイコライザーや
コンプを内蔵しているってだけなので、割愛しますね。
よく見るベースアンプ
Ampeg
おそらく、リハーサルスタジオに一番多く入っているベースアンプで、
プリチューブアンプの代表格です。
もちろんライブハウスに備え付けられていることも多いので、
このアンプに慣れておいて損はありません。
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写真のSVT-3PROだと3バンド・パラメトリックイコライザー
&9バンド・グラフィックイコライザーが付いているので、
設定をどうしていいか迷うかもしれませんが、
前述のイコライザー設定記事を参考にしてみてください。
Hartke
個人的にはリハーサルスタジオより
ライブハウスで見かける印象です。
基本的に中音から、高音もしっかり出て、
ライブでの音の分離がいいからですかね。
プリチューブではありますが、Ampegより
使っているチューブが少なくメンテナンスフリーです。
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Trace Elliot
これもよく見かけるアンプです。
これはソリッドステートの代名詞みたいなアンプです。
フラットな特性で、ポップスなどやるのに向いてます。
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だいたいこの3っつのアンプがほとんどなので、
使う機会が多いのではないでしょうか。
見たことがないアンプでも、基本操作は同じなので、
慌てず使ってみてください。
むすびに
ありきたりな記事になってしまいましたが、
この辺りを知っているかどうかで、
いろいろ選ぶときの下地が変わってきます。
スタジオやライブハウスによくあるアンプは
音やメンテナンス性という理由もありますが、
使うこちらも慣れておいて損はありません。
そして、それらの違いの仕組みを知っているだけで、
自分が「マイアンプ」を購入する際の知識になります。
知っておいて損はない。
という感じではありますが、頭の片隅に
置いておくとよいかなと思いますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。