子供たちは、もう夏休みに入りましたかね。
夏休みの宿題の中で、最後まで残りがちなのは
「理科の自由研究」と「読書感想文」
ではないでしょうか。
今日は、この2つの宿題に対して、
2日で9割終わらせる方法
お教えします。
教育関係者の知人もおりますが、
大目に見てください。
読んでいくと、こんな方法で大丈夫かな?
と思うかもしれませんが、安心してください。
自由研究で県銀賞。
読書感想文は県展出展。
程度のクオリティには出来上がります。
早く終わって空いた時間で、受験生は
他の教科の勉強に時間を使いましょう。
そうでなければ、大いに遊んで、
たくさん経験と思い出を作ってください!
自由研究と読書感想文の共通点
気が付いてらっしゃいますかね。
この二つの宿題は、実はとても似ています。
どこがかというと
「あなたの考えを書けばいい」
という点です。
考えというと、難しく感じるかもしれませんが、
ようは、「思いついたことばで書けばいい」
ということです。
漠然としているとイメージしにくいと思うので、
今回は「はたらく細胞」をキーワードにしてみましょう。
このキーワードで、二つの宿題終わらせますよ。
では、具体的な手順に入ります。
ゴールを決めよう
まずはキーワードをスタートにして、
行きつきたいゴール(言いたい結論)を決めます。
もし、先にゴールが決まっていたなら、
そこに行きつくのに都合がいい
スタートを見つければいいと思います。
ここでは「生きていくには協力が大切」
として進めましょうか。
創作系の宿題は「まずは形」をつくろう
つぎに、形を用意します。
自由研究は
自由研究ならば、こういったひな形を
参考にすると楽ちんです。
読書感想文は
「導入」「主張(ゴール)」「引用」「むすび」
の形で作ります。
形に当てはめよう
ゴールと形は決まったので、さっそく当てはめていきましょう。
自由研究は
右上のトップにゴールを持っていきます。
例えば「白血球、赤血球を助ける!!」
なんて。
あとは、その場面を説明する文章を
2~3行メモすること。
そして、「白血球さんの捨て身の戦いを見て、
体内の細胞も協力し合っているのだと思った」
(新聞は「だ・である」体の方が良い)
と、主張を盛り込んでしまいます。
左下には編集後記です。
「白血球さん、グロかった」
なんて、素の文で書ける場所です。
楽しく書いてみてください。
読書感想文は
「導入」から「主題」を概ね書いてしまいます。
「わたしは、『はたらく細胞』を読んで、
人が生きているのは、細胞たちの『協力』が
あってこそだと感じました。」
導入はこんな感じかな?
続いて主張ですが、
「一人の人間が生きていくにも、たくさんの
細胞が協力し合っているのだから、私たち自身も
家族や友達、地域の方と協力し合いながら
生活することが大切だと思います。」
などと持っていきます。
ちなみに小技ですが。
「導入は『感じました』、主張は『思います』」
と分けています。言葉の印象なのですが、
前者は受け身、後者は主体性を感じさせられるので、
上手く使うといいと思いますよ。
できた形を見てもらおう
ここまでのものでもいいですし、
自由研究の方は、ほかのパーツのタイトルだけ
決めていてもいいでしょう。
その時点で、お父さん、お母さんや
おじいちゃん、おばあちゃんに見てもらいましょう。
または、お子さんの作品を見てあげてください。
この時点で、矛盾があったり、
「ただの書き写し」
の場合はやり直しです。
ここは厳しく。
ありきたりでもいいので、自分の言葉で
書いてあることが大切です。
あいた隙間は引用で埋めよう
ここまで出来たら、実は8割終わっています。
自由研究は
差し込む絵や写真を用意します。
それでもまだ隙間はあるでしょうから、
印象に強く残った場面を引用して、
「どうしてその場面を引用したか」
を書き添えながら、埋めていきます。
このとき、ちょっとずつ「ゴール(主張)」
を混ぜ込みます。
「キラーT細胞はヘルパーT細胞の指示のもと
体内の細菌を駆除している」
なんてのは、協力を遠回しに印象付けられますよね。
読書感想文は
「協力し合い、生きていくことが大切」と
結びつく部分をとにかく引用します。
むすびの部分の文字数分だけ残して、
必要な文字数引用します。
ときどき、
「という部分から、協力が大切だと思ったのです」
「などと、この本の中でいっています」
と、うまくつないであげる文を足すと、スムーズになりますね。
自分で見返してみよう
自由研究は
壁に貼って、ちょっと遠くから眺めて、
文字や絵の大きさのバランス、
色のバランスを確認します。
読書感想文は
声に出して読みましょう。
読むのに突っかかった部分は、
先生も読みずらい箇所なので書き直します。
そこまでうまくいったら、「むすび」
の部分で、
「このように、私自身の中でも、
無数の細胞の協力によって、生きることが
出来ています。
その私が、社会の中で生きていくためには
足りないところを補い、助け合うとともに、
私のできることを考え実行していくことが
大切だと思います。」
とか、主張で使った文章を、少し違う言葉で
書き直しておしまいにします。
これで、2つの宿題が、
ほぼ形になったのではないでしょうか?
裏技
自由研究は
今回、理科の宿題に都合の良い本にしました。
(正確にはマンガですが)
ここにちょっと裏技があります。
自由研究をこの方法で進めたのは、
「観察」のように時間がかからないこと。
結論の出ている題材から、一気に書き上げると
時短ができます。
また、読書感想文とかぶせて、資料を
調べる時間も短縮しています。
デメリットは「自分の意見を入れる必要がある」こと。
観察は「頑張って観察したね」とほめてもらえますが、
この方法、ただ引用すると「書き写しだ」
と怒られます。
逆に、主張があれば、「面白い着眼だ」
と評価してもらえます。
なので、あえて読書感想文と同じ題材にしています。
読書感想文は
今回は、私にとっては既読の本を使いました。
でも、未読の本でも大丈夫です。
だって、書こうとしているゴールを先に決めてあるので、
どんな本を読んでも、ゴールにうまくつながる部分を
引用すればいいのですから!
自由研究につかえて、図鑑以外の本なら大抵大丈夫です。
興味がわいたら
さらにほかの本や資料も見てみてください。
知識や情報が増えると、宿題のクオリティが上がります。
それ以上に、調べて得た知識は生涯役に立ちますよ。
むすびに
いかがでしたでしょうか。
実際、私が子供のころに使った技です。
今も十分使えると思います。
賞が目的ではないですが、「形」の
整った作品は、評価が高くなります。
普段目にしている新聞や、読んでいる
本と同様の形をした宿題は、
たくさんの生徒の作品を見る教師や
採点者に心地よいのです。
逆の立場を考えてみてください。
形の整っていないけど、すべて読まない
わけにはいかない資料を
200人分読む先生の姿。
地区や県の採点者はもっと大量です。
美術展など、事前にスタッフが
「〇」「×」と振り分けしてから
審査していたりします。
意外性や目を引く独自性をだしたい、
それが出せるよ、という場合は
この限りではないですが、
自由研究どうしよう、読書感想文いやだな、
と思っているならば、騙されたと思って、
このやり方をまねてみてはいかがでしょうか。
どんなやり方しても、どうせやるんですからw
それなら、重い宿題はさっさと終わらせて、
気兼ねなく、夏の時間を有意義に使って
ほしいと思っています。
この方法は、社会人になって、企画書や
報告書、その他いろいろな場面で使えますので。
それでは、希望にあふれた夏の日に、ありがとうございます。
マンガですが、理科の自由研究にも使えそうな作品。
同じ細胞系で、がっつり行くならこんなのもあります