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【防災・救命】最新の防災体験をしよう!本所防災館

ここ何年かで、
「関東地方で震度7以上の地震が来る可能性が高まっている」
というニュースは何度となく目にしています。

今年2月にも、サイエンスポータルさんで
このような記事が出ています。

東北から関東沖で30年以内にM7〜8の大地震の可能性高い 地震調査委員会が警告 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
東北から関東地方沖の日本海溝沿いの海域を震源とするマグニチュード(M)7〜8の大地震が今後30年以内に起きる可能性が高い—。こうした予測を政府の地震調査研究推進本部・地震調査委員会(委員長・平田直

あなたは「いざという時の備え」できていますか?

まだ起きていないので、まだ大丈夫。
私も実感できていませんが、
まだと思っていると、困るのは自分です。

今日は、震災がどのようなものか体験と、
災害が起きた時に、どんな行動をしたらよいか、
東京消防庁・本所防災館で教えていただいたので、
それを書きたいと思います。

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東京消防庁の本所防災館

本所防災館は錦糸町駅と押上駅の間くらいにあります。
アクセスいいです。

東京消防庁<組織・施設><本所防災館>

本所防災館の特徴

体験ガイドツアーを基本とし、しっかり防災を学べます。
関東でも屈指の防災館となっていて、
東京のみならず各地からやって来る人で、
平日でも混雑するほどです。

都内で唯一、暴風雨体験・浸水時の水圧ドア体験
ができる施設でもあります。
メディアにもよく登場する施設になります。

どんな体験ができるのか

施設の利用は無料で、大きく二つのコースがあります。

  • 施設見学
  • 防災体験ツアー

どちらも予約なく見学・体験できますが、
防災体験ツアーは開始時刻が決まっています。

また、ツアー参加希望の受付をする必要があるので、
時間に余裕を持っていきましょう。
事前に行くことが決まっているなら、
予約をすることをお勧めします。

施設見学

施設見学では、常設されている
いろいろな展示物を見たり触れたりすることができます。

一通りゆっくり見て、1時間くらいです。
(お子さんと行くと、興味のある子ない子が分かれます。
30分であきてしまう子もいれば、2時間以上はまる子もいます)

いくつか例を挙げると(動画などなくてごめんなさい)、

  • 119番通報体験
  • 液状化現象実験
  • 水害や水の氾濫を、映像と同期するジオラマ
  • 地震の広がりをシミュレーションした模型
  • こども広場・クイズコーナー

などがあります。

私は年に1度くらいの頻度で伺っているのですが、
毎年展示が進化しています。
見て歩くだけでも面白いです。

防災体験ツアー

やはりこちらがメインですかね。
インストラクターの方がついて、
館内を案内するツアー方式になっています。

基本のコースは

  • シアター
  • 地震
  • 消火
  • 煙または都市型水害
  • 応急手当または暴風雨

の5つの体験ができます。

所要時間は1時間50分になっているそうです。
(体験してるとすごくあっという間に感じます)

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体験レポート

では、実際の体験レポートです。
順番はほかのツアーの方との兼ね合いで
前後するので、この通りとは限りません。

シアター

地震を主とした、災害事例などの
ショートムービーを見ます。

大人だと、子供時代に学校で見たり、
地域の防災会で見たりしたムービーと
似ていなと思うでしょう。

ですが、本所のムービーはかなり直近の災害映像まで
盛り込まれており、改めて災害の恐ろしさを
感じることができます。

火事の時に、煙がどうめぐってくるのか、
煙を吸わないで非難するにはどうすればいいのかを
体験します。

火災時に怖いのは、熱より煙です。
一酸化炭素中毒によりなくなる方が多いそうです。

火災時の死亡原因で1位です。

ちょっとグラフが遠いですが、
総務省消防庁、H29(2017)年データです。

(2)建物火災による死者の状況
イ 建物火災による死者の88.6%が住宅で発生
第1-1-8図 建物火災の死因別死者発生状況
のグラフになります。(中央より少し下)

2.火災による死者の状況 | 平成29年版 消防白書 | 総務省消防庁

写真を見ていただければ、
一目瞭然ですが、煙は上に行くので
姿勢を低くして進みます。

写真右の男性が身長165cm程度。2/3にかがむ必要がある。

体験コースの一室が、地下道での避難を
想定しているのですが、まったく光のない部屋は
さらに恐ろしいです。

その際は、壁に手を添えて、
迷路を進むように歩くことを教わりました。
壁に添えているては突き指しないようにも指導を受けます。

都市型水害

今回は体験していないので、写真はないのですが、
2年前に体験した記憶で書きます。

ちなみに、都市型水害と煙の体験は
どちらか選ぶ形になります。

都市型水害の体験は、主に二つです。

  • 地下扉に水が流れてきた場合の扉の重さ体験
  • 水没した車のドアの重さ体験

地下扉に水が流れるというとわかりずらいですが、
地下鉄やデパートの地下にいて、
ゲリラ豪雨にあったと思ってください。

水が何十cmくらいまで流れてきたら、
扉があかなくなると思いますか?

女性だと、10cm(指の長さくらい!)も
水がはいると、全体重かけないとあきません。

車の扉に至っては、座位で扉を開けるため、
力を入れずらいので、さらに大変です。

大震災が起きずとも、被害にあう確率が多い
水没事故。
それだけでも体験する価値があります。

暴風雨

本所防災館のウリがこれではないでしょうか。

降水量40mm/h、風速40mの雨と風を
体験ができます。

写真は雨量30mm/h 風速10m、キッズが体験中

降水量40mm/hだと、横からバケツで水を
ぶっかけられた感じです。

2重チャックのレインコートをお借りしているので、
洋服こそ濡れませんが、油断していると髪は
ずぶぬれになります。

風速40m/h の風を正面から受けると、
身体が飛ばされそうになるだけでなく、
呼吸ができません。

冗談ではなく、死ぬかと思います。

台風などの暴風雨、職場で白い目で見られようと、
さっさと帰って、安全な場所にいる方が、
家族のため、職場のためだと痛感します。

応急手当

暴風雨と応急手当が選択になります。

本所防災館で応急手当訓練を受けたことはないですが、
心肺蘇生やAEDの訓練ができるそうです。

応急手当は町内で自主的に活動しているので、
こちらでは体験してません。

地震

地震体験も本所が近県最大の震度7まで
体験できる設備だったように記憶しています。

震度7というと、世界が揺れている感じがします。

楽しそうですが、絶叫系アトラクションのようです

揺れている間は何もできません。

大人でも、机の脚にしがみつくか、
床に額をこすりつけ、転がらないように
しているので精一杯です。

また、揺れが収まってからの行動も大切。

ガスを消す、ドアを開ける(避難路確保)と、
訓練しておかないと、とっさにできないことがあります。

消化

消火器の使い方は、国内メーカー
統一されているそうです。

  • ピンを抜く
  • ホースを火元に向ける
  • レバーを押して消火

消火剤の違いなど教えてくれますが、
正直言葉が難しいので、
聞き流していいと思いますw

最新テクノロジーの塊、消火訓練

住んでいる町内で、水消火器を用いた
訓練を、毎年やっているので、
使い方自体はわかっているのですが、
本所防災館の消火訓練は楽しい。

火事の映像に向かって水を掛けるだけなんですけどね。

映像がアニメだったり、実写だったりします。
火がだんだん燃え広がっていったりします。
うまく火元から消化しないと、火災になって終わります。

と、ゲーム性が高いんですよ。
訓練なので、不謹慎かもしれませんが、
楽しいです。

前回、消火に失敗した私は、
結構気合い入れて取り組みました。

そして、今回は無事消火できました。
よかったです。

また、今年リニューアルされ、
天井から熱と煙の臭いが出るようになったそうです。

訓練に来た方には、その効果を感じてもらえず、
「いまいちみたいですが」と、
インストラクターの方がさみしそうでした。

以上が、体験訓練でした。

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むすびに

普段生活していると、災害のことなど忘れています。

だから、なおのこと、
考えなくても行動できるよう
訓練しておく必要があるものだと思います。

大切な人を守るため、
ひいては自分のことを守るため、
日ごろの訓練を大切にしたいと思います。

いつもの訓練を企画してくださる、
町内のメンバーに、ありがとうございます。