アップライトベースってどうかな、
興味を持って検索してみると、
「情報が無い!」ということを知りました。
なので、今回私が徹底的に解説していきます!
これを読めば、あなたが求めるアップライトが
最速でわかると思います。
はじめに
私はバンドで「エレキベース」、
マンドリンオーケストラで「コントラバス」
を演奏しています。
- バンドのアコースティックライブで、
コントラバスの音色があったらいいな。 - 家でコントラバスを練習すると近所迷惑だな。
という、二つの理由でアップライトベースを探し、
今所持しているものに行き着きました。
ですので、アップライトベースに興味を持ったあなたの
気になることをお伝えできると思います。
アップライトベースを求める動機
私の中で、アップライトベースを欲しいと思う動機は、
大きく2パターンかなと思っています。
- ライブでのコントラバスの代用
- 自宅練習でのコントラバスの代用
あなたはどちらのアプローチでアップライトベース購入を
考えたのか、一応ご自身で確認してください。
(代用で探してるんじゃねーよという方、ごめんなさい)
私の理想は、できるだけ
「コントラバス」の音色や弾き心地に近い楽器
がよいということになりました。
つまりこの記事は、いかに
「コントラバスらしいエレクトリックアップライトベースに出合うか」
をまとめたものです。
いきなり結論
いきなりですが、おすすめのアップライトベースはこれです!
YAMAHA SLB-300
これ一択が現状です。
引き続き、長くなってますが、
お付き合い願います。
用語の確認
楽器の呼び方だけでもいろいろあるコントラバス。
当たり前のものもありますが、
違うイメージを持つこともあると思うので、
軽くすり合わせです。
気にしない方は読み飛ばしてください。
アップライト
この記事で取り上げる
『エレクトリックアップライトベース(EUB)』
を、記事内では『アップライト』と書きます。
いままで「アップライトベース」と書いてきましたが、
長いので「アップライト」でいきます。
エレキ
一般的なエレクトリックベースを指すこととします。
コントラバス
- コントラバス
- ウッドベース
- Wベース
- ベース
- 弦バス
- アップライトベース
など、いろいろ呼び方ありますが、
ここでは「コントラバス」で統一します。
おまけで、コントラバスの呼び名を詳しく書いて
らっしゃるサイトがあったのでリンクさせていただきます。
アルコ・ピッツ
弓を使って弾く奏法をアルコ、
はじいて弾く奏法(ピチカート)を
ビッツと書きます。
アップライト選びで注意するポイント
やっとになってしまいましたが、
ここから、アップライトを選ぶときの
ポイントを書いていきます。
R(アール)
指板やブリッジのカーブの度合いですね。
エレキを弾いていて、アップライトに
興味を持った方はイメージないかもしれませんが、
弓で弾くとき、ある程度Rがないと、
弓が複数の弦に接して、余計な音が鳴ります。
私はアルコでも演奏するので、
コントラバス同様にRのある楽器がいいです。
ピックアップ
こちらもアルコで弾くとなると選択肢が絞られます。
結論から言うと、ピエゾ一択です。
まず、ピックアップの種類が大きく2つあります。
- マグネティックピックアップ
- ピエゾピックアップ
そして、ピエゾは着け方により2種類に分かれます。
- アンダーサドル(インブリッジとも言う)
- コンタクト
これについて書くと、長くなるので割愛しますが、
ピッツだけならどのピックアップでも大丈夫です。
(詳しくはこちらのサイトを参考にしてみてください)
ただし、アルコの場合、コンタクトのピエゾが一番良かったです。
(YAMAHA除く)
おすすめアップライト
以上を踏まえて、あらためて、
おすすめのアップライトを紹介します。
コントラバスに近い音と、
演奏感をもつアップライトは
以下3社になります。
YAMAHA
本当にコントラバスじゃないの?
と疑うくらい、コントラバスの音がします。
そのため、コントラバスを用いたい、
どのシーンでも使用できるでしょう。
ピックアップはアンダーサドルだとおもいます。
ピッツはもちろん、アルコも何のストレスもありません。
細かい気配りで、座奏のときに
左足膝をあててボディーを固定する部分も、
ちゃんと用意されています。
さすが、コントラバスも作成している会社という感じです。
この楽器の制作時に、
ジャズベーシストの池田達也さんが関わられ、
ご自身のライブでも使われたとか。
池田さんの演奏、生で聴いたことありますが、
(その時にはコントラバスとエレキの両刀)
うまく使い分けていらっしゃったので、
狙いを定めて作られたと思います。
YAMAHAさんと池田さんのインタビューはこちら。
自分が使っている楽器でもないのに、
これだけすすめるのもなんですが、
本当にいい楽器です。
いくつかモデルがある中でも、
こちらが一押しです。
よりコントラバス感というか、
箱なり感が出ている最上位機種。
とてもいいサウンドですが、
やりたい音楽とマッチするか要確認です。
廃版になってしまいましたが…
どちらかというとビッツが中心で、
ジャズやポップスメイン。
ライブで取り扱いやすい方がいい
という方はこちらがいいです。
ALTER EGO
音色でいけば、YAMAHAをはるかに超えると思います。
コントラバスの響く感じが肌で伝わってくる。
ピックアップはコンタクトタイプを
ブリッジに埋め込んであります。
膝を当てる部分もきちんとついてるんです。
販売しているのも、コントラバス取り扱いコーナーだし、
弾き心地がほぼコントラバスです。
ただ、問題は価格なんですよね。
新品の単板コントラバス買える価格なんです。
コントラバスを専攻に進む方で、
どうしても自宅で弾けない方におすすめします。
ライブで使いたいだけなら、安いコントラバスに
ピエゾピックアップを積む方が安いです。
ハウリング対策に投資してもおつりがくるでしょう。
いつも在庫がある楽器ではないので、
まずは日本代理店の黒澤楽器さんのサイトで検索してください。
検索はこちらから。
Vektor
私が所有しているのはこの楽器です。
PrinceやJeff Beck Groupで演奏している
Rhonda Smithが使っています。
音としては、少し乾いた音ですが、
ほぼコントラバスです。
Rが少し足りない感じなので、
A線、D線ハイポジを弾くときは気を付けないと、
他の弦こすります。
ピックアップはコンタクト、ブリッジ埋め込みです。
Vektorは膝当てがありません。
また、コントラバスの肩に当たる部分もないです。
奏者のターゲットが明らかに
ジャズやポップス奏者です。
なので、コントラバスの楽器練習としては、
少し感覚が違ってしまうと思います。
では、私がなぜVektorにしたかというと、
- タイミングよく中古と出会い安かった
- コントラバスの練習より、ライブでの使用に比重を置いた
- 音や見た目が好みだった
からです。
演奏感をコントラバスに寄せるため、
リペアショップに改造してもらい、
YAMAHA SLBの肩パーツを取り付けています。
脱線しますが、私の楽器を改造してくださった
リペアショップがわかりません。
仲介してくださったショップの店員さんが
退社してしまったので…
どうしたらわかりますかね?
現在国内で取り扱っているところないかも…
その他のアップライト比較
他にも何社かアップライトを出しているので、
私の弾いた感想をお伝えしておきます。
Carruthers
TOKIEさんがRIZEで使ってましたね。
でも、ここに貼れる商品リンクすら
見つかりませんでした。
すみません。
Rがすこしすくないですが、
Vektorよりは気にせずアルコで弾けます。
ピックアップはピエゾだけど、
なんか特別な仕組みを使っているそうな。
技術的なことはわかりませんが。
肩と膝当てはありません。
弾いてみると、ピッツはすごくいい音がします。
太くて甘みがあります。
ただ、アルコの出音に違和感があったので、
こちらは選択肢から外した記憶があります。
あいまいなニュアンスですが、
結構コントラバスに近い音の出る、
フレットレスベース。
といった印象でした。
Ns Design
完全に大きなフレットレスベース(エレキ)ですw
コントラバスを求めるならば、選択肢に入りません。
そこを理解すれば、いい楽器だと思います。
Rも最低限はあるので、アルコも大丈夫です。
ピックアップはアンダーサドルで、
アルコモードとピッツモードが切り替えられます。
試してみると、
「なんか音色変わるけど、使い道は?」
という感じ。
ピッツとアルコだと弦の振動方向が違うので、
それに対応してとか何とか…??
多分、PAに送る音量をアルコモードでは
下げるのではないかと思いました。
ARIA
アルコ、実質無理です。
Rなさすぎ。
アンダーサドルピックアップです。
感度の問題か、ノイズ拾いまくりでした。
(外れつかまされたのかな?)
ライブでも使いましたが、
正直微妙な記憶しかないです。
ピッツで弾いても、
大きなフレットレスという感じでした。
セミホロウのボディと弦長の関係で、
同価格のフレットレスよりは
音の伸びが良く響く感じがします。
存在感あるし、見た目カッコいいので、
ライブでの受けはいいです。
ちょっと人気者になれます。
Ibanez、ATELIER Z、BSX
試せていません。
どれもすごく気になるんですけどまだ。
全体的に、ピッツはいけるけど、
アルコはいまいち。
となるんじゃないかなぁ。
無責任なこと言ってます。
むすびに
長文お付き合いいただきありがとうございます。
ここにきて何なのですが、書き忘れていました。
アップライトでライブをするとき、
ピッツだけでなくアルコも使うなら、
リハでPAさんとよーく調整しましょう。
音量差が大きいので、いきなりやると機材飛ばしかねません。
ARIAの楽器でやってすんごく怒られました。
この件はPAさんの知識不足だと思ってますけどね。
リハで「バリエーションで音ください」
ていうから、「次アルコいきます」と断り入れたうえで
弾いたら「音でかいから絞って!!」とか怒られました。
アルコの入力を知らんのか。
知らんのなら入力ゲイン絞ってからためせやっ!
それでは、何かご質問あれば、コメントかSNSまで
よろしくお願いします
あなたと楽器の新しい出会いに、ありがとうございます。