正しい言葉とは何でしょう。
「あなたは正しい言葉を使っていますか」と言われて、
「ハイ!」と答えられますか?
「サーバ」と「サーバー」どちらが正しいかって尋ねられて、
すぐさま答えられますか?
こういった表記の違いを『表記ゆれ』といいますが、
今回はこの『表記ゆれ』が起こる理由と、
それを防ぐ方法についてです。
正しい表記とは「統一されている」こと!
正しい表記とは?
実は正解はありません。
「こうするのが一般的ですよ」
というルールはあります。
でも、ルールが一つではないんですね。
そのため、『表記ゆれ』が生じます。
『表記ゆれ』とは一つの文章で、
「表記としてどちらも正しいが、混在しているので気持ち悪い」
状態のことです。
表記ルールの基準となるもの
職場なりで決まったルールに従うがよいでしょう。
ただ、職場にルールがない、
これからルールを作ろうとしている、
という場合、そのよりどころとなるものが欲しいと思います。
文化庁 内閣告示・内閣訓令
表記ゆれが起きないようルールを定めることを
「標準化」なんて言ったりします。
標準化の際に最初によりどころにするといいかなと思うのは、
文化庁が定めているルールです。
「常用漢字」などを定めているところですね。
お堅い書き方ですが、よく読めば分かると思います。
表記ゆれのパターン
いくつかよくある「表記ゆれ」の例をご紹介しましょう。
漢字を”ひらく”かどうか
漢字を”ひらく”という言い方はご存じでしょうか。
これは「概ね」→「おおむね」と、
漢字をひらがなにして書くことを表します。
これは、読みやすさや、
文章の印象(漢字だと硬く、ひらがなだと軟らかい印象になる)が変わるため、
意識的に漢字をひらがなにするんですね。
この時、漢字とひらがなが混じった文も
「表記ゆれ」していることになります。
”ひらがな”と”平仮名”のような表記の混在です。
長音府”ー”を付けるかつけないか
多国語をカタカナ表記する際に起きる「表記ゆれ」ですね。
「エレベーター」、「エレベータ」どちらの表記にするかです。
昨今は上記の「内閣告示・内閣訓令」に沿って、
「エレベーター」とのばすのが常用とされています。
読点”、”の位置
繰り返し出てくる表現にもかかわらず、
読点の位置が違うと違和感を感じるものです。
最も多いと思うのが、
- ○○、しかし○○
- ○○しかし○○
- ○○しかし、○○
- ○○、しかし、○○
のようなものになります。
「および」も類似した例ですね。
統一されていれば問題はない
再度になりますが、正解はありません。
ただ、読む人のことを考えて、
統一することを心がければよいと思います。
むすびに
ただ、今まで書いたようなことについて、職場で「これが正しい」「あっちはこう書いてた」なんてやる時間、無駄だな。と思いつつ仕事をしているってだけです。
あなたの「当たり前」な文章も、環境(職場や地域など)によって、当たり前ではないかもしれません。調べてみると面白いかもしれませんよ。
お子さんの自由研究にもなるかもしれませんね。
Wordのテクニックはここでも解説されてます。
日本語でもよく出てくるカタカナ言葉の表記ゆれ
(表記ゆれというか、ネイティブな意味の差)
について書かれているサイトを見つけたので、それもご紹介です。
色々なことが、机に座ったままで調べられるって、すごいことだよな。とあらためて思いました。
そんな便利なテクノロジーに、ありがとうございます。