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【防災・救命】炊き出し訓練で定番メニューの牛丼を作る

続いては、炊き出し訓練で実際に牛丼を調理していく流れと、
注意点を書いていきたいと思います。

実際には準備が大変だし、そこまでで7割終わっているのですが、
機器の使い方でつまずきやすい点や、
3年やって分かったコツなどをメモしています。

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調理

では、実際に作っていきます。

セッティング

用具をそろえるののつぎに大変なのがここだと思います。
有事の際には、慌てたり混乱しているので、
しっかりと手順を確認しながら訓練することをお勧めします。

始めに、ガス機器を接続します。
この時、ガスカートリッジは最後に接続すること!!

ガス漏れが起きてしまいますよ。
(我々はやってしまい、ガスが出てあわてて外しました)

鋳物コンロにゴムホースをつけます。
カセットアダプターと調整器も先につけておいた方がいいでしょう。

鋳物コンロにつないでおいたゴムホースを調整期にセットし、
最後にガスカートリッジをつなぎます。

再掲ですが、火周りをセットした様子

接続したら、各機器のベンを開け、チャッカマンなどで着火します。

炊飯

ご飯を炊く方が時間がかかるので、こちらから始めましょう。

量が多いですが、ここからは家庭でやることと変わりません
炊飯器に米と水を入れて、コメに水を吸わせます。(30分程度)

その後、炊飯器の種火ボタンを押します。
種火が付いたか、のぞき窓があるのですが、
これが若干見にくいです。

のぞき窓が暗くなるむき(北向き)に設置地するとよいと思います。

種火が付いたことを確認したら、炊飯ボタンを押します。
この時もしっかり火がついていることを確認しましょう。
先ほどより日が大きい分、確認しやすいです。

あとは、自動で止まるのを待つだけです。
卓上炊飯器も高機能になり、炊き上がると、
自動でスイッチが切れ、ガスが止まります。
(仕組みはわかりません。すみません)

中ぱっば。赤子泣いてもふた取るな。

画像のように吹くまで12~3分。スイッチが切れるまでさらに10分程度でした。

火が消えてから15分程度蒸らしたら、コンテナに移します。

お焦げまではいかないですが、ノリがパリッと出来ました。

コンテナにご飯を移します。

かかった時間はトータルで1時間強でした。

牛皿

こちらも作り方はごく一般的。
家庭で作るより、はしょれる手順はなくして、
シンプルに作っています。
災害時という想定なので、手の込んだことなしです。

加えて、訓練では、玉ねぎは事前に家庭で切ってきています。
災害時も、家がつぶれていなければ、
玉ねぎのカットは各家庭で行うことができると思うので、
ここは、その想定で訓練しました。

鍋に水を貼り、玉ねぎを入れて火をつけます。

沸騰したら牛肉を入れます。同時に糸こんしゃくと調味料を加えます。

いいにおいがしてきます。

最後に、しょうが汁を入れて完成です。
(マーカー引くところもなかったです)

こちらは30分で煮込み終わりました。

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配膳

配膳に技術はいらないと思いますが、
これまで(過去2回実施)の反省を生かして、
今回は流れ作業で行いました。

  • ご飯を盛る人
  • 牛皿を乗せる人
  • 紅しょうがを添えてふたをする人
  • 丼を手提げ袋(スーパーのレジ袋)に入れて、
    (一時保管用の)段ボール箱に入れる人。

計8人で 2ラインのベルトコンベア方式です。

結果、50人前を20分程度で用意し終えました。

ご飯 200g、牛皿 180g、紅ショウガ8g で50人前ぴったりになります。

美味しくできました!!
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終わってみて

訓練を終わってのまとめをします。

ガスカートリッジの使用量

炊飯、牛皿ともに使用量は同じくらいでした。(少し炊飯の方が少ない)
240gのカートリッジが、使用後は平均176gでした。

大体3回(150人前)作れる計算になります。

感想

今回、炊き出し訓練は3回目でした。
3年前から始め、(昨年を飛ばして)毎年実施しています。

確実に時間短縮がされていて、手際よく動けるようになってきました。
また、味も上がっていると思います。

回数を重ねてきたからこそ、毎回つまずくところも見えてきています。

具体的に書くと、炊飯器の種火をつけるのに手間どる点。
いつも、一発では着きません。

そのたびに、手順が間違えていないか
(ボタンを押すだけなのですが、それでいいのか)確認して、
しばしワイワイやっているとなぜか着く。

何度やっても手こずる作業です。

それ以外は、家庭で作るのと手順は変わりませんが、
量が違うので味付けのさじ加減は悩みます。

その時の玉ねぎの甘味などによって味が変わります。

だからこそ、回数を重ね、皆で試行錯誤することによって、
作業手順が共有されることが重要になってきます

訓練の成果が表れるということです。

自分が何をすればよいのかがわかり、
手が足りない作業は何なのかが見えてきます。

だからテキパキ動けるようになります。

繰り返して行うことで、いざというときに慌てず、
混乱することなく動けるようになっていきます。

消防士や救急救命士が毎日のように訓練している意味がよくわかります。

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むすびに

炊き出し訓練を手間に感じる方もいらっしゃると思うし、
衛生面が気になるかもしれませんが、いざというとき行動するには、
繰り返しの訓練が不可欠だと思っています。

牛丼、おいしかったです。皆さんお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。